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歯周病と糖尿病の関係について

2019/07/24

糖尿病とは血液中にブドウ糖が余り、慢性的に血糖値が上がってしまう病気です。

すい臓から分泌されるインスリンというホルモンが、細胞にブドウ糖を届ける働きをしているのですが、このインスリンが減り、働きが悪くなると、血液中のブドウ糖が細胞にうまく届かず、血液中にブドウ糖が余ってしまうのです。

高血糖値の患者さんは狭心症、心筋梗塞などの疾患や、腎不全、脳梗塞などの合併症が起きることもあります。

糖尿病になると、免疫反応が低下して炎症が起きやすくなり、血流が悪くなって傷の治りが遅くなり、感染しやすい状態になります。

 

そして、歯周病も細菌感染によって起こる病気なので、糖尿病の方は注意が必要なのです。

糖尿病の方は歯周病にかかりやすい、歯周病になると炎症が広がりやすい、そして歯周病が治りにくいのです。

つまり、糖尿病と歯周病は密接な関係にあり、歯周病は糖尿病の合併症の一つでもあるのです。

 

ところが最近になって、歯周病になると糖尿病も悪化する。歯周病が改善すると、糖尿病も改善する、という先ほどの説明と逆の関係についても明らかになりました。

歯周病菌は歯茎の中で内毒素という毒素を出します。その内毒素が歯茎の中から血管に侵入します。

その血管に侵入した毒素が、インスリンの働きを鈍らせ細胞がブドウ糖を取り込んで消費させる邪魔をしてしまうのです。

すると、ブドウ糖が血液の中で余ってしまい、血糖値が上がります。

つまり、歯周病にかかると血糖値のコントロールが難しくなり、糖尿病を悪化させてしまうのです。

実際に歯周病を患っている糖尿病の患者さんが、歯周病の治療をしたら血糖値が下がった、という研究結果も報告されています。

 

歯周病は治療しないで放っておくと、歯周ポケットはどんどん深くなり、細菌の生産工場のようになってしまいます。

歯周ポケットが深くなると歯ブラシの毛先はポケットの奥まで届きません。

そのため、歯科医院でのプロフェッショナルケアがとても重要です。

 

歯周病治療で、お口と体の健康を維持できれば、と思っております。

 

歯科衛生士 大浦 愛

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