根管治療

こんなお悩みは
ありませんか?

  • 自分の歯を長持ちさせたい
  • 歯の痛みが治まらない
  • 歯ぐきが腫れている
  • 自分の歯を抜きたくない

根管治療について

根管治療は、むし歯の侵食が歯の神経まで達した際に行います。
まず神経を除去した後、空洞になった根管を清掃し、薬剤を詰めて封入することで、再発を防止して歯を残すことに貢献します。非常に微細な治療なので、治療者の集中力と高い技術が要求されます。当院では精密な治療を可能とする設備を導入していますし、歯科医師としての技量もフル活用して患者さまの大切な天然歯を残すために尽力しています。

  • 治療前

  • 神経を取り除く

  • 薬品で洗浄

  • 被せ物で固定

処置が不十分のまま放置すると再発するリスクが高まります

根管治療には、複雑な形状の根管内部を清掃・消毒する難しい工程があります。この工程が不十分だと、根管の内部に細菌や感染組織が残ってしまい、再発するリスクが高まります。
再発すると再度根管治療を行うことになりますが、何度か再発と治療を繰り返すうちに抜歯に至る例もあります。当院では、患者さまの大切な天然歯を失うことがないように、精密治療機器を利用して丁寧な根管治療を行っています。

根管治療は
難易度が高い処置です

歯科には多数の治療がありますが、根管治療はその中でも高い難易度を持つ治療として知られています。
日本国内の保険診療による根管治療の成功率は、対象となる歯によって多少数値は異なるものの、2割から4割程度と報告されています。これは、保険診療で行う根管治療は、半数を超える頻度で、再発していることを示しています。
また、根管治療は回数が増えるほど成功率が下がることも知られています。神経や血管を抜いたことで根管がもろくなっていることに起因します。

日本の根管治療の成功率が低いのは保険診療が原因です

保険診療では使用できる材料や器材、時間などに制限があるからです。

保険診療と保険適用外診療の違い

日本では保険診療と保険適用外診療の両方で根管治療を行っており、件数として保険診療のほうが圧倒的に多数です。
根管治療は非常に細かい治療であり、難しさも伴います。このように不利な状況が重なった状態で、制限が多い保険診療を行うことも再治療が多い理由だと考えられます。

日本の根管治療(保険診療) 米国の根管治療(保険適用外診療)
ラバーダム防湿 なし(感染リスク:高) あり(治療する歯以外をゴム製のシートで覆い、唾液や細菌の侵入を防ぐ)
根管内を清掃する器具 ステンレススチール製
とても硬い素材で根管の壁を傷つけやすく、操作に時間もかかる
ニッケルチタン製
柔軟性の高い素材で根管内を傷つけずに清掃できる
視野・検査設備 肉眼・レントゲン(治療精度:低) マイクロスコープ・CT(治療精度:高)
治療時間・回数 1回15分×4~8回 1回60〜90分×1~3回
治療法 ガッタパーチャ(ゴム)
(ゴム材料なので封鎖性があまり高くない)
MTA
(抗菌性・封鎖性・生体安全性の高い薬剤を使用)

被せ物の適合精度の
重要性について

根管内部の処置に成功した場合でも、根管治療後に装着する被せ物の状態が悪ければ、むし歯が再発してしまいます。例えば被せ物がしっかりとフィットしていないと、元の歯との間に隙間が出来るため、そこに細菌が侵入することでむし歯が再発するのです。

被せ物の精度と根管治療の成功率との関係

アメリカの大学が公表した「被せ物の精度と根管治療の成功率との関係」という表によると、根管治療と被せ物の両方を高い精度を持って行えた場合、成功率は9割を超えるといわれています。その一方で、根管治療だけが良くても被せ物の精度が悪ければ、最終的な成功率は4割程度にとどまってしまいます。つまり、根管治療を高精度に済ますことができても、被せ物の精度が低ければ意味がないので、当院ではむし歯治療にもマイクロスコープを使用して精度を上げています。

当院の根管治療のこだわり

感染歯質の徹底除去

根管は非常に細長く、形状も複雑なので、内部をきれいにするのは大変なことです。この工程は、長い経験を持つ歯科医師にとっても容易なものではありません。根管の内部は肉眼では見えないので、勘や経験に頼りながら行うのが実情だからです。そして再治療が必要となると、根管内部の清掃が不十分であったことが分かるのも根管治療の特徴です。

マイクロスコープを用いた拡大視野

マイクロスコープと呼ばれる歯科用の顕微鏡を使用すると、肉眼の80倍程度まで視野を拡大することができます。マイクロスコープには照明機能もあるので、暗くて見えにくい根管の内部を照らす効果もあり、治療の精度を上げることに貢献します。これらによって病変の除去が効率化できますから、再発リスクの低下にもつながります。その結果として、患者さまの大切な天然歯を守れるケースも増えています。

無菌状態の維持

人間の唾液には多数の細菌が含まれており、その数は1g中に1憶というとてつもない数に及びます。
このため、根管治療中は唾液が1滴でも治療部位に入り込まないように、当院はラバーダム防湿と呼ばれる処置を行っています。ラバーダム防湿とは、ゴムのシートで治療している歯以外を覆う処置で、根管治療の成功率向上のために実施しています。

ラバーダム防湿による感染防止

ラバーダム防湿は、根管治療を行っている歯だけが露出した状態を作り、治療中の歯に唾液が流入してこないようにするための重要な処置です。これによって、治療に使用する道具などが歯に落ちることも防げるので、歯科医師が根管治療に専念できる効果も期待できます。

こだわりの器材・薬剤

根管治療では、「ファイル」と呼ばれる針のような器具を使用します。ファイルは根管内部の病変などの除去に役立つ道具です。保険診療ではステンレス製のファイルを使用しますが、このステンレスファイルは屈曲性が低いので、根管の形状に追従できません。また根管壁に傷をつけてしまうこともあり、状態を悪くするケースもあります。

NiTiファイルやMTAセメントを使用

当院ではステンレスファイルよりも高い弾力性をもつ、ニッケルチタンファイルを導入しています。ニッケルチタンファイルであれば、根管の複雑な形状にも使用することができ、根管壁にダメージを与えることなく病変の除去ができます。さらに、清掃後の根管に殺菌性と封鎖性を持つMTAセメントを充填し、再発リスクを低下させます。

正確な治療予測

保険診療の範囲では、根管治療の検査にレントゲン写真だけを使用します。
レントゲン写真も多数の情報をもたらしてくれる有用な検査ですが、これだけで十分と言えるものではありません。まずレントゲン写真からは2次元的な情報しか読み取れません。しかし、歯や歯ぐき、顎の骨は立体的な存在ですし、さらに根管は細く曲がりくねっているので、レントゲン写真で形状や位置を把握することはできません。根管の形状や位置を把握するには、3次元的な情報が必要なのです。

CTによる精密診断

当院は根管の状況を把握するために歯科用CTを導入しています。
歯科用CTはX線を利用する点ではレントゲン撮影と共通していますが、平面的な情報だけを得るレントゲン写真に対して、立体的な情報を得られるメリットをもっています。これによって勘や経験に頼ることなく、根管の形状を把握して治療を進めることができます。
根管治療も手術の一種ですから、事前の計画作成は非常に重要です。

治療時間の確保

保険診療では、根管治療の1回にかけられる時間は15~30分程度です。この治療時間では十分な処置ができないため、何度も治療を行うことになり、数ヶ月の期間をかけて少しずつ治療を進めます。
その間は歯に穴を開けた部分に仮詰めをしますが、期間が長いこともあって、仮詰めが外れて穴の周辺の象牙質が欠けることもあります。

1回60~90分

保険適用外診療なら、1回の治療に60~90分かけることができますから、治療期間を短縮できます。
そのため仮詰めに関連するトラブルも回避しやすく、根管治療の成功率も上がります。
この方法はアメリカ式であり、当院でもこれを採用しています。

根管治療の流れ

保険診療の根管治療

  • Step01

    CT撮影・治療計画の立案

    歯科用CTによる精密画像診断を行い、治療計画を立案します。

  • Step02

    抜髄・根管の拡大・
    洗浄・充填

    ラバーダム防湿によって感染が起こらない状況を作ってから、神経を除去します。その後根管を形成しながら洗浄を行います。1回の治療時間が60~90分取れるので、治療期間全体を短縮できます。期間が短ければその間に感染が起こる可能性も低く、根管治療の成功率が上がります。

  • Step03

    土台の型取り・
    被せ物装着の治療

    根管に薬剤を充填して土台を築造したあと型取りを行います。被せ物作製に関する工程でもマイクロスコープを使用して高い精度を維持するので、歯にしっかりと合う被せ物を作製することが可能です。このため再発のリスクも低減でき、患者さまの大切な歯を失う事態も避けやすくなります。

保険適用外の根管治療

  • Step01

    レントゲン撮影

    レントゲン写真で歯や根管に関する情報収集を行います。とはいえレントゲン写真は平面的なものなので、立体的な形状を持つ根管の把握は困難です。

  • Step02

    抜髄(神経を抜く)処置

    歯の神経を抜いて根管治療を開始しますので、この段階が実際の根管治療の開始時点です。しかし、保険診療ではこの段階で根管内への感染が起こることもあり得ます。

  • Step03

    根管拡大・洗浄

    根管を拡大形成しながら洗浄を実施し、根管内部が無菌となることを目指します。この治療を4~8回程度繰り返すことが一般的です。

  • Step04

    根管充填

    根管内部をきれいにしたら、ガッタパーチャといわれる素材を充填します。もし再発が起こったら、この前の段階(Step03)から治療をやり直します。

  • Step05

    土台の型取り・
    被せ物装着の治療

    根管への充填ができたら、被せ物を装着するための土台を築造します。その後型取りを行い、完成した被せ物を装着したら治療は終了となります。

料金案内

料金はすべて税込価格となります。

保険適用外の治療費

抜髄 前歯 88,000円
小臼歯 110,000円
大臼歯 143,000円
感染根管治療 前歯 110,000円
小臼歯 132,000円
大臼歯 165,000円
歯根端切除術 上記に加えて110,000円
破折ファイル除去 上記に加えて33,000円

※1回ではなく1本の費用です。総額なので何回行っても費用は同じで安心です。

土台・被せ物の治療費(参考例)

大臼歯の根の治療(感染根管治療)を保険適用外で行った場合。

根の治療 165,000円
土台(コア) 16,500円
セラミック 75,000~176,000円
合計 256,500~357,500円

保証制度について

5年以内の再発でしたらインプラント保証制度があります。

処置後に抜歯になったとき 処置後1年間 処置後1年~
保証割合 全額保証 日割りでの保障
大臼歯の感染根管治療 165,000円(税込) 例)処置後465日で抜歯になった場合 165,000×(1825-465)/1825=123,000(税込)

医療費控除も活用できます

医療費控除で返還される金額は1年間の所得額から扶養控除や配偶者控除を引いた金額(課税所得額)と1年間の医療費の合計によって決まります。
返還される金額は下の式によって計算することができます。
医療費控除を適用するために確定申告をすると、所得税だけでなく住民税も安くなります。
住民税のために追加で手続きをする必要はありません。

(医療費合計-保険の補填金額-10万円)× 所得税率=所得税の還付金10% =住民税の減税額

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