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6歳臼歯(第一大臼歯)について
2020/05/28
子供さんの歯のクリーニングをしていて、生えかけの6歳臼歯をお母様に説明すると、「永久歯だったんですか?気づかなかったです!」と、よく言われます。
ですので、今回は6歳臼歯についてお話ししたいと思います。
まず乳歯列は上の顎に10本、下の顎に10本、上下で合わせて20本です。
だいたい2歳半から3歳頃に生え揃います。
そして、5歳から6歳頃に乳歯の前歯が抜けて、永久歯が生えてくるのですが、同時期に奥歯にこっそりと永久歯が生えてきます。
それが6歳臼歯です。
前歯の永久歯は、乳歯が抜けてから生えてくるので、お母様も気づくことができるのですが、
6歳臼歯は、乳歯列の奥歯の後ろから、乳歯が抜けることなく突然生えてくるので、なかなか気づきにくいのです。
そして6歳臼歯は第一大臼歯といって、噛む力が最も強く、また歯並び、噛み合わせの基本となる重要な歯なんです。
また、6歳臼歯は歯茎を突き破って生えてきて、完全に生えるまで約1年くらいかかります。
前回お話しした様に、生えたての歯は幼若永久歯といって虫歯になりやすいので注意が必要です。
生えかけの6歳臼歯は、歯の高さが低いので、いつもの歯ブラシの当て方ではブラシの毛先が6歳臼歯にきちんと当たりません。
歯ブラシを横から突っ込む様に磨いたり、コツが必要です!
6歳臼歯は今後ずっと使い続ける大事な永久歯なので、虫歯にならない様にしたいですよね。
5歳くらいから、仕上げ磨きの時に是非、奥歯に永久歯が生えてきていないかもチェックしてみてくださいね。
また、6歳臼歯は歯茎を突き破って生えてくるので、生えかけの時に違和感を感じることもあります。
磨き方や何か心配なことがあれば、遠慮なくご相談ください。
歯科衛生士 大浦 愛