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根面う蝕について

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歯は、歯茎の上にある、物を噛む部分である「歯冠部」と、歯茎に埋まっていて歯を支えている根っこである「歯根部」があります。

 

加齢や歯周病により歯茎が下がる(痩せる)と、歯茎に埋まっているはずの歯根部が露出してしまいます。

その露出した部分を「根面」と呼びます。

そして、根面が虫歯になることを「根面う蝕」といいます。

 

根面は歯冠部に比べて虫歯になりやすいのです。

「歯冠部」は硬くて厚いエナメル質が歯の内部の象牙質を覆っていますが、「歯根部」はごく薄いセメント質で覆われていて、その厚みは薬用オブラートと同程度の20ミクロンほどです。

そのため、セメント質は細菌の出す酸によって溶かされやすく、すぐに内部の象牙質が露出してしまいます。

 

そして、象牙質はエナメル質よりも柔らかく、酸に溶けやすいのです。

普段のお口の中はpH7中性です。

飲食をすると、お口の中の細菌が出す酸によりpHが下がります。

pHが下がると歯が溶け出すのですが、溶け出すpHがエナメル質と象牙質では違います。

エナメル質はpH5.5で溶け出すのに対して、象牙質はpH6.4で溶け出してしまいます。

つまり、エナメル質では溶けはじめないpHでも、象牙質は溶け出してしまうのです。

根面う蝕は、歯茎が下がったところにできるため、ブラッシングが難しくまた、ご自身では気づかないうちに虫歯が速く進んでしまいます。

そのため、歯間ブラシなどの補助的清掃用具の使用がとても重要です。

根面う蝕の予防にはフッ素と、適切なブラッシングが効果的です。

 当院では定期的なメンテナンスで、根面う蝕になりそうな部位のチェックや、歯ブラシの当て方、歯間ブラシなどの補助的清掃用具の使用もご説明しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

歯科衛生士 大浦 愛

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